2009年07月10日

マイクの仕組み

マイクの仕組み


 決して専門家には見せられないような
 マイクの構造と仕組みについてw
 途中、荒っぽい表現などありますが
 「解り易さ」を重視したので
 ツッコミなしでお願いします m(_ _)m
 

 よく目にするヘッドセットやハンドセットのマイクには
 大きく分けて二種類が存在します。

 「ダイナミックマイク」と「コンデンサーマイク」です ^-^

 前者はミリタリーヘッドセットやハンドセットでは
 最もポピュラーなタイプです。
 一例として優れている点は
 *単純な構造で故障が少ない
 *ノイズ(大きい音)を拾い辛い

 対し劣る点は
 *信号が微弱なため、増幅が必要
 *永久磁石があるため砂鉄が付く


 後者の優れている点は
 *小型軽量
 *回路が簡素化できる

 劣る点は
 *電子部品ゆえに水や結露に弱い(日夜進歩はしている)
 *電源が必要である


 仕組みを図解すると以下のようになります。
 
 ★ダイナミックマイク

マイクの仕組み

 青い軸が固定された永久磁石で、赤いらせんがコイル導線。
 黄色は赤コイルに接着された薄膜。
 音声が薄膜を振動させると磁石の外周を
 コイルが赤矢印のように動きます。
 このとき発生する電圧が音声信号として無線機に送られます。
 ここまで書くと、電気の知識がある方ですと
 「これって!?」とお気づきのとおり
 モーターと同じ原理です。
 モーターは電気を入れると回転し
 逆にモーターを手で回すと電気が発生します。
 全くこの仕組みと同じと言えます。
 
 
 
 ★コンデンサーマイク

マイクの仕組み
 
 青い筒状の物がマイク本体。
 赤は電源側、黒は出力側。
 赤で入った電気は本体に蓄えられます。
 音声で空気の振動を拾うと電気の大きさが
 そのまま音声として、無線機に送られます。

 何故、コンデンサーマイクへの変更を
 オススメしているのか!?
 それは使用する無線機が特小機だからです。
 ダイナミックマイクの場合は微弱信号を増幅する
 アンプが必要ですが、
 特小機は小型軽量化するために搭載されていません。
 コンデンサーマイクでの使用が前提のため
 電気を送る機能だけが備わっています。
 すなわち、電気をダイナミックマイクのコイルに送るという事は
 モーターと同じ原理ですから
 コイルが一方方向に押さえ付けられている状態になるワケです。
 これが、大声を張らないと
 相手に聞こえないという現象の原因です。
 
 仮に、ダイナミックマイクのヘッドセットを無加工、指一本触れないで
 特小機に対応させる事は不可能ではありませんが
 最低でも9ボルト、出来る事なら12ボルト程度の別電源が必要です。
 また割り込ませるアンプは熱交換する事から
 ヒートシンク(放熱板)を必要とするなど
 最低でも特小機一個分程度の大きさとスペースを要します^^;;
 金額はアンプの性能にもよりますが
 最低でも1万円は硬いところで
 総合的に考えて非現実的な選択となります^^;

 電気を起こす装置(ダイナミックマイク)と
 電気を消費する装置(コンデンサーマイク)
 同じ「マイク」でも全く別物と考えていい物なんですね ^-^
 



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Posted by カサ@@ハラ  at 12:33 │Comments(5)特小工房

この記事へのコメント
>nut さん
 要するに最後の三行が全てですw

 >写真中央の丸いもの
 正解です ^-^
Posted by M80M80 at 2009年07月10日 15:08
特小無線機に軍用ハンドセットH-250をそのまま繋ぐと、
マイク感度が極端に悪くなるのでマイクアンプを作りました。
マイクアンプは、無線機(の外部マイク接続用ジャック)から出てくる電流で動かしているので、追加の電池は不要です。

H-250のマイクのインピーダンスは150Ωなので。このマイクアンプの入力インピーダンスも
約150Ωに合わせてます。
マイク感度は良くなったけど、スピーカーからの音量が小さいのが気になる。

ハムフェア2013で展示する予定です。
Posted by I love prc-126I love prc-126 at 2013年08月19日 06:26
I love prc-126 様
アンプ方式に関しては、色々とやってみましたが、
なかなか良い状態にもって行くまで大変でした ^^;
今はアンプキットも、秋月さんでmic、S/Pと電池ボックス合わせても
2500円以内で揃いますね ^-^
特小の電源については、4008でしたら問題ないのですが
4300の変換付になると電源端子の割り当てが無いので
困ってしまいますね。
Posted by カサ@@ハラ at 2013年08月19日 09:27
カサ@@ハラ 様

私の作ったアンプは、特定小電力トランシバーの、
TOTAL WIN20 T-150(単三電池3本で動作) と CITIZEN CTX-10(単三電池2本で動作)の2台で試しました。
この2つの無線機はマイク端子から電源出力はありませんが、
コンデンサマイクを動かす為に、微弱な電流が出ているので。
この電流を使ってマイクアンプを動かしました。

たぶんこの回路でIC-4003でもIC-4008のどちらでも動くと思います。

一般的にトランジスタアンプは、電源電圧が低いと増幅度が下がります。
高hfeのトランジスタを使ったところ。
単三電池2本で動作する CITIZEN CTX-10 でも
1石で十分増幅できました。

しかし、電池1本で動く無線機だと、このアンプはダメかもしれません。

参考
http://blogs.yahoo.co.jp/tek2465
Posted by I love prc-126I love prc-126 at 2013年08月19日 12:43
カサ@@ハラ 様

追記です
高hfeトランジスタを使うのが重要でした。
Posted by I love prc-126I love prc-126 at 2013年08月19日 12:44
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